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ゆいこの元にクラス委員の松原が学校のことで連絡があると電話をします。

その優し気で素敵な声に思わずドキドキしてしまうゆいこ。
翌日ゆいこは初登校しますが、病み上がりでまだふらふらしています。

ふらつくゆいこを男子生徒が抱きとめます。声を聞いて顔を上げるとそこには松原がいますが、松原は顔に紙袋を被っているのでした。

松原は「僕と一緒に行きましょう。」とゆいこを保健室に連れて行き、ゆいこを看病するのでした。

無理をしないよう約束してと松原に言われ、ゆいこと松原は指切りをします。

しばらく学校を欠席したゆいこがクラスに馴染めるか心配する松原を、友人の加賀谷優一（落谷モトキ）が自分のことを心配した方がいいとアドバイスします。

松原が紙袋を被ったままなのを皆不思議に思っていたのです。

西園あき（大友花恋）は松原になぜ紙袋を被っているかストレートに聞きます。

雰囲気が一瞬凍り付いたので、ゆいこはわざと皆の前でくしゃみをして自己紹介を始めるのでした。

松原も僕も皆と仲良くなりたいと話し始めます。

体育のバスケットの授業でナイスシュートを決める松原。そこへ生徒会長の兵頭誠（竜星涼）と生徒会メンバー達が松原の生活指導のために入って来るのでした。

クラスメイトの緑川玲奈（唐田えりか）が松原は誰よりもクラスのことを考えていると発言し、兵頭は今日は警告に留めると帰って行くのでした。

ゆいこは生徒会長から松原を庇えなかったのを気にして、松原がどういう人物か知ろうと松原のことをじっくり観察することに。

すると松原は良く気が付き優しく誰にでも礼儀正しい少年であることが分かるのでした。

兵頭は松原の元にやって来て、再び松原に顔の紙袋を取るように命じます。

松原はそれだけはどうしても出来ないと答え、理由も今は話せないと言います。

側にいたゆいこは生徒会長の腕を掴んで「松原君はすごく、すごく優しい人です。」と訴えるのでした。

思わず動揺した生徒会長はその場を去って行きます。女子に初めて腕を握られた兵頭はゆいこに恋をしてしまうのでした。

教室には玲那と松原だけがいます。玲奈が以前どうして紙袋を被っているか松原に聞いた時に松原は自分が自分らしくいるために必要と答えました。

その言葉が学園理事長の娘で周囲の思惑ばかり気にしていた玲那の心を救ったのでした。

玲那は松原に近づき2人は触れ合いそうな雰囲気になっています。

忘れ物を取りに戻ったゆいこはその現場を目撃してしまうのでした。

玲那からいろんな紙袋を渡された松原はゆいこの所に行き、どの紙袋が自分に似合うか尋ねます。

ゆいこは今の松原のままが素敵だと伝えるのでした。

翌朝松原の紙袋には笑顔が描かれています。

クラスの皆は外で募金活動をしていて、松原が玲那と並んで募金活動をしているのを見て少し心がざわつくゆいこ。

そこへゆいこの兄の恭士郎（白石隼也）が通りかかり、ゆいこが最近暗い顔をしているとあきに伝えるとそれは恋の予感かもと答えるのでした。

募金活動後に学校に戻ったゆいこを見かけた兵頭はやはりドギマギしてしまいます。

松原と玲那がクラス委員としてノートを教室に運ぶ姿を見てなんとなく落ち込んでしまうゆいこ。

ゆいこが元気がないのを気にした松原は優一にそのことを話します。

優一はメロンパンを松原に渡して、ゆいこと一緒に昼ご飯を食べて話してみたらと提案するのでした。

松原とゆいこは屋上でメロンパンとお弁当を交換して食べます。

2人は軽口をたたき合い、楽しく食事の時間を過ごすのでした。

松原はどうして自分が紙袋を被っているか知りたくないかと緊張した声音でゆいこに尋ねます。

玲那は兵頭にゆいことの恋を応援しますと伝えますが、兵頭は自分の言葉とタイミングで思いを伝えたいと告げます。

一方屋上のゆいこと松原ですが、ゆいこは松原が紙袋を被っている理由を松原が本当に話したくなったら聞きたいと話します。

松原の所へ玲那から放課後に話したいことがあるというメールが入ります。

玲那に会いに行った松原に玲那は松原の顔が見てみたいと告げます。

今は顔を見せれないが、紙袋を被っている理由を話せる時がきたら話すと言う松原。

ゆいこは松原からメロンパンを貰ったお礼に手作りのカボチャの煮物を持って来ますが、タイミングがなかなか合わず、渡すことができません。

そうこうしているうちにゆいこは玲那からレポート提出の手伝いをして欲しいと声を掛けられます。

玲那から松原の印象を聞かれたゆいこは、ちゃんと人の内側を見てくれる人だと思うと話すのでした。

玲那は松原の素顔が気にならないかと聞きますが、ゆいこはまず松原の内側が見れるようになりたいと答えます。

玲那と話した後、ゆいこは松原を探しに屋上に行き、やっと松原にカボチャの煮物を渡します。

大事に食べますねと喜ぶ松原。松原の手がそっとゆいこの顔の近くに伸びるのでした。

その後クラスメイト達の玲那と松原が付き合ってるらしいという噂をゆいこは耳にしてしまいます。

本当の自分を明かせないままゆいこに好意を持つことに罪悪感を感じてしまう松原。

優一がバーベキューのチラシを見かけて、ゆいこをバーベキューに誘って松原と玲那が付き合っているという誤解をといたらと松原に提案をします。

ゆいこに恋をしてぼんやり物思いにふける兵頭は生徒会のメンバーにゆいことどうしたいのかと聞かれ、あることを決心して生徒会室を出て行きます。

兵頭は松原を呼び出してゆいこが好きなこと、ゆいこが誰を好きであろうと正々堂々と戦うと告げます。

階段でゆいことたまたまぶつかってしまった松原は、自分は誰とも付き合っていないことを告げ、夏休みにバーベキューに行かないかとゆいこを誘うのでした。

バーベキューには松原と優一、ゆいことあきが参加します。河原でバーベキューを楽しむ4人。

新学期の初日、またもゆいこは熱を出して学校を休んでしまいます。

あきにゆいこの家の行き方を教えてもらった松原はつい家の前まで行ってしまいます。

たまたまゆいこの母に出会い、家でジュースを出してもらうのでした。

何も知らないゆいこは部屋から出てきて松原と遭遇し、ビックリしてしまいます。

熱が下がったゆいこが学校へ行くと、玲那が転校したことを級友から聞かされます。

クラスでは文化祭でカフェをすることになり、クラスらしさと聞いたゆいこは「松原くんクッキー」を考案し、クラスではその案が採用されます。

文化祭で王子様役を演じることになった兵頭はたまたまゆいこと廊下で出会います。

王子様の衣装を嫌がりごねていた兵頭でしたが、ゆいこにカッコイイと褒められて気を取り直します。

是非見に来てほしいとゆいこに伝える兵頭。

松原は兵頭とゆいこが話している姿を見かけて、そっとその場から去って行くのでした。

靴箱の所で松原は頭の中で今までのゆいことの出来事を思い起こし、自分をゆいこにさらけ出せない苛立ちから被っている紙袋をギュッと握ってしまいます。

そこへゆいこが通りがかり、思わず松原の紙袋を触ってしまいそうになるのでした。

松原は家で今日の出来事を思い出し、自分が変わらないといけないと思い至ります。

学校で優一はゆいこにどうして松原に紙袋のことを聞かないのか尋ねます。

ゆいこは松原が毎日ちゃんと笑えているか気になっていると答えるのでした。

松原の辛さを何となく肌で感じ取っているゆいこ。ゆいこなら松原を救えるかもと優一は言います。

ゆいこの学校の文化祭の当日ゆいこのクラスはカフェの出し物をすることに。クラスの生徒達は男子はギャルソン風、女子はメイド風のコスチュームを着てお客様を迎えます。

ちょっとしたことで男女の距離が近づく文化祭は恋を成就させるチャンスにあふれているのでした。

兵頭は王子様の衣装を着て、一生懸命にセリフの練習をしています。

兵頭はゆいこの教室を訪ね、14時から自分の出演する劇が始まるので見に来てほしいと伝えに来るのでした。

ゆいこはもちろん見に行きますと笑顔で答えます。

カフェのドリンクカップが足りなくなり、ゆいこは家庭科室にカップを取りに行きます。

カップを持って教室に戻る途中で迷子の男の子に出会ってしまい、ゆいこは放っておくことが出来なくて世話をしてしまうのでした。

そうしている間に兵頭の劇が始まろうとしていました。

ゆいこが兵頭の劇を見に行くことを知っていた松原はゆいこに代わって男の子の世話を買って出ます。

体育館では兵頭の劇が進行中でしたが、なんとか間に合うゆいこ。

ゆいこの存在を観客の中に認めた兵頭は一瞬セリフが飛んでしまいますが、ゆいこの笑顔を見てアドリブでゆいこに恋の告白をするのでした。

突然の告白に驚いたゆいこは大きく目を見張ってしまいます。

残念ながら兵頭の告白はゆいこには届いていなかったのでした。

生徒会のメンバーは後夜祭の点灯式で手が触れあった男女の恋はかなうというジンクスを話し手兵頭を励まします。

ゆいこのクラスでは松原君クッキーが売れ残ってしまい、松原とゆいこは廊下に出てクッキーの販売に励みます。

そこへ兵頭が現れ、兵頭はゆいこが劇を見に来てくれたことへのお礼を言うのでした。

高島カオリ（川栄李奈）という女性が松原を訪ねて教室に来ますが、松原は不在で会うことが出来ません。

ゆいこは松原に劇を見に行かせてくれたことのお礼を言って、何気なく兵頭の演技を褒めます。

すると松原は聞きたくないといきなりゆいこの話を遮って立ち去ろうとします。

松原を追いかけるゆいこは看板にぶつかり、その看板はゆいこに向かって倒れてきます。看板の下敷きになりそうなゆいこを助ける松原。

保健室でゆいこの手当てをする松原にゆいこは松原君はカッコいいですと告げるのでした。

松原はベッドに腰かけているゆいこに立てますかと声をかけ、2人の手は後夜祭の点灯式と同時に触れあいます。

学校の廊下を歩いている松原とゆいこの元にカオリが近づいて来て、あの頃のままなんだねと松原に声をかけるのでした。

松原が風邪で３日間学校を休み、ゆいこは松原の家にお見舞いに行くことに。

松原の自宅に行くと松原の弟とカオリがいました。

松原は実は自宅にいましたが、カオリと顔を合わせたくなかったので居留守を使っていたのでした。

カオリは松原と小学校時代の幼馴染で、自分は松原のことをよく知っているとゆいこにアピールします。

カオリは夕食の支度をすると言い出し、カオリとゆいこは料理を始めます。

天然で素直なゆいこにはカオリの猛アピールは届かないのでした。

あきと優一が通りを歩いていると、そこへゆいこの兄の恭士郎が若くて綺麗な女性と仲睦まじく歩いて行きます。

恭士郎に憧れを抱いていたあきはショックを受けてしまうのでした。

松原君クッキーを焼いたゆいこにカオリは松原は紙袋のことで苦しんでいるのにふざけないでと怒りをあらわにします。

食事の支度が終わり、カオリに松原のことが好きなのねと言われゆいこは素直に松原に好意を持ったきっかけを話すのでした。

カオリは自分も転校してきた時に松原に優しくされて、その時の松原の笑顔が忘れられないと言います。

松原の笑顔をまだ見たことのないゆいこはその言葉に動揺して帰ってしまうのでした。

どうして自分はこんなに胸が苦しいんだろうと涙を流しながら歩くゆいこ。

松原はゆいこが見舞いに行ったときに会えなかったことを謝りますが、ゆいこはぎこちない態度を取るのでした。

ゆいこと松原の微妙な距離感に気づいたあきは終業式の後にクラスでクリスマスパーティーをすることを提案します。

終業式のクリスマスパーティーでは皆は楽しく盛り上がっていますが、ゆいこと松原の距離は開いたまま。

クリスマスパーティーでは伝言ゲームが始まり、松原とゆいこは隣同士に立ちます。

松原からゆいこに回された伝言は「あなたと前のように話したいです。」でゲームであることを忘れて「私もです。」と笑顔で答えるゆいこ。

サンタクロースに扮した兵頭と生徒会メンバーはゆいこの教室を見回りにやって来て、兵頭は仲の良さそうなゆいこと松原の姿を目にします。

ゆいこと松原はゲームの罰ゲームで買い出しに行くことになり、松原はゆいこと久しぶりにゆっくり話せて安心します。

そこへカオリがやって来て、松原をパーティーに誘うのでした。ジュースを買って来るとその場を立ち去るゆいこ。

サンタクロースの姿をした兵頭が転んで持っていたケーキを地面に落としてしまします。

その姿に驚いたゆいこは思わず兵頭に歩み寄るのでした。

兵頭は冬休みに厄払いにお参りに行こうとゆいこを誘います。

松原とカオリも同じく神社に向かっています。

カオリは小学校時代にアメリカに引っ越す前に顔を見せてくれない松原に嘘つきと言ってしまったことを謝るのでした。

偶然神社の前で出会った４人はお参りだけ一緒にします。

松原はカオリと歩きながら自分が変わりたいと思っていることを告げるのでした。

例え傷ついたとしても正面から向き合って分かり合いたい人が出来たと話します。

一方ゆいこは兵頭と神社に残り、おみくじを引いたり絵馬を書いたりして楽しく過ごすのでした。

神社からの帰り道兵頭はゆいこに君のことが好きだとはっきり伝えます。言葉を失って頭を下げるゆいこ。

再び学校が始まり、放課後にあきに先に帰ってもらったゆいこは松原に話しかけます。

屋上で松原はゆいこに紙袋を被った理由を語り出します。

小学校の3年生の時に父を失った松原は母を悲しませないようにと無理に笑顔を作っていました。

気持ちの無理が重なった松原は顔がこわばるようになってしまったのです。

うまく感情が出せなくなった松原は皆から孤立してしまいます。

ある時紙袋を顔に被ってみると皆が話してくれるようになり、松原も皆と話せるようになったのでした。

話を聞いたゆいこは松原に松原は弱さを知っている人で自分の心の奥を見てくれているのは松原だと思うと告げて立ち去るのでした。

ゆいこは松原の紙袋のことを最初から全く気にせず、真っすぐに松原の心を見てくれていたのでした。

松原は紙袋を取ってきちんとゆいこに向き合いたいと思います。

翌日の朝松原とゆいこは学校の屋上に行き昨日のことについて話し合います。

松原は昨日のゆいこの言葉が嬉しかったことを伝え、本当の自分を見てほしいから過去の出来事をゆいこに告白したのだと伝えます。

松原は「本当の姿で。」とゆいこに言いながら紙袋を取ろうとしますが、手が震えて取ることができません。

ゆいこは自分の好きに紙袋は関係ないからいつでもいいと松原に告げるのでした。

中庭で1人うなだれていた松原に自分で良かったら話を聞くと声を掛ける兵頭。

兵頭は松原に皆君のことを理解してくれていると思うと力強く伝えます。

その言葉に勇気を得た松原は屋上で待っているゆいこの元へ向かうのでした。

紙袋を取ろうと手を伸ばした松原の手にそっと触れるゆいこ。

紙袋を取った松原は「僕はあなたのことが好きです。」と告白するのでした。

卒業式の日教室にいた松原をゆいこが呼びに行きます。

桜の木の下で2人は仲良くお弁当を食べ、ゆいこは松原に「もっともっとあなたの声が聞きたいです。」と伝えるのでした。